思い出をカタチに

人間の歯のはなし

人間の歯は生後半年頃から乳歯が生え始め、3歳頃にすべての乳歯が生え揃います。
永久歯は6歳頃から生え変わりが始まり、12歳頃にはすべての歯が永久歯に生え変わるといわれています。
人間の歯は1回しか生え変わりません。これを二生歯性といいます。
ではなぜ人間は1回しか生え変わらないのでしょうか。それは人間の顎の構造にあります。
赤ん坊の頃に大人と同じだけ歯が生えてしまうと顎に収まりきらないため、最初に生えてくる歯と最終的に生える歯の本数が違ってくるそうです。一般的に乳歯の数は上下合わせて20本。永久歯は親知らずを入れると32本になります。
永久歯が虫歯になってしまうと、ほとんどの人が歯医者に通い詰め物をしたり差し歯にしたり、もっと悪くなって歯が抜けてしまうと入れ歯にしたりします。
人間もサメやワニみたいに何度も生え変わったら良いのに…。なんてことを思ってしまいますよね。
しかし実はサメなどの魚類やワニなどの爬虫類の歯は顎骨に直接結合しているため、非常にもろく破損しやすいのです。
それでは人間はどうでしょう。
人間の歯は顎に直結しているのではなく、歯根と歯槽骨の間に歯根膜という繊維があり、衝撃を吸収するクッションの役割をしてくれています。この方が歯は壊れにくく、また咀嚼能力も格段にアップするそうです。
大切な永久歯。年をとっても自分の歯でおいしい食事ができるように普段のケアはもちろんのこと、スポーツでなど歯の外傷予防にスポーツマウスガードを使用するのも効果的です。